こんばんは、ファイナンシャルプランナーの関根です。
今回は奨学金の選び方について、私の経験もふまえて分かりやすく解説します。
奨学金は今や、約50%の大学生が借りています。
(出典:令和2年度学生生活調査報告(日本学生支援機構) )
毎月給付される金額に目が行きがちですが、「返還する大変さ」も考えて奨学金を選ぶことが大切です。
奨学金は「返済時の利息」も考えて選ぼう!
奨学金は在学時に貸与・給付される金額だけではなく、返済時の利息も計算して選ぶことをおすすめします。
借り方・選び方が少し違うだけで、社会人になってからの返済の大変さが大きく変わるためです。
社会人になると、結婚したい、子どもがほしい、独立したいなどいろんな「やりたいこと」が生まれてきますよね。
そんなときに奨学金の毎月の返済額が1,000円でも5,000円でも1万円でも少なければ、やりたいことがやりやすくなるかもしれません。
これは私の実体験でもあります。
返済額シミュレーション
それでは「日本学生支援機構の奨学金で月10万円借りたいA子ちゃん・私立大学、自宅外通学」を例に、返済額をシミュレーションします。
前提として、日本学生支援機構の奨学金には以下の種類があります。
給付型
貸与型(第一種・利息なし)
貸与型(第二種・利率固定)
貸与型(第二種・利率見直し)
借りる期間は2024年4月〜2028年3月、借りる総額は480万円(10万円×4年間×12か月)、
第二種は利率固定で0.369%、機関保証は利用しない、返還方法は定額返還・月賦返還とします。
(シミュレーションには奨学金貸与・返還シミュレーションを利用)
①第一種で5万円・第二種で5万円借りた場合
合計の返済額は489万4,239円で、内訳は↓のとおり。
第一種 240万円(5万円×4年間×12か月)(利息なし)
第二種 240万円(5万円×4年間×12か月)+利息9万4,239円
②第一種で3万円・第二種で7万円借りた場合
合計の返済額は493万1,984円で、内訳は↓のとおり。
第一種 144万円(3万円×4年間×12か月)(利息なし)
第二種 336万円(7万円×4年間×12か月)+利息13万1,984円
③第二種で10万円借りた場合
合計の返済額は498万8,608円で、内訳は↓のとおり。
第二種 480万円(10万円×4年間×12か月)+利息18万8,608円
返済額シミュレーションからわかったこと
同じ「毎月10万円、総額で480万円借りる」ことでも、利息があるかないかで就職後の返済の負担が変わることがわかったと思います。
3つの返済額を比較するとこんな感じです↓
借り方 | 合計の返済額 | ①との差額 |
①第一種5万円・第二種5万円 | 489万4,239円 | - |
②第一種3万円・第二種7万円 | 493万1,984円 | +3万7,745円 |
③第二種10万円 | 498万8,608円 | +9万4,369円 |
このシミュレーションはあくまで一例であり、借りる金額や利率によって利息に大差がつくこともあります。
奨学金を利用したいときには、日本学生支援機構以外の企業や団体の奨学金もふまえて、返済額を複数シミュレーションすることをおすすめします。
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